このサイトについて。

――あごぱんさんと井原先生でコラボレーションをされると伺いました。
「パンダの哲学」というウェブサイトを立ち上げて、哲学者の紹介記事を連載します。
あごぱんさんのイラストと私の文章による哲学入門です。
古代の哲学者から始めて順番に現代の思想家までたどります。
約2週間に一度のペースで更新する予定です。
2~3年続けたら書籍化したいですね。
もちろん、サイトは無料で読めます。
ふふふ。大学の先生とパンダのコラボなんて前代未聞なんで皆さんお楽しみに!
実は私が一番楽しみなんですけどね!
書籍化もできるといいなあ。
あと・・・私はこれを足がかりにしてパンダ学を大学で講義できるかも・・・(笑)
――お二人の出会いは?
KTS「ナマ・イキVOICE」という番組を通じてあごぱんさんという名前やパンダばかり描く人だというのは知っていました。
今年の4月4日号のフェリアの表紙を飾った「パンダの壁」の写真には衝撃を受けましたね。
文章も実にうまくてカッコイイと思いました。
それから、井原ゼミで画楽舎展09のお手伝いをさせていただくことになり、打ち合わせで錦江高原ホテルに行ったとき、ちょうどあごぱんさんがロードトレインにペイント中でした。
これを見て一気にテンションが上がりましたよ。
ペイントの様子は記事になって南日本新聞に掲載されました。
その後、画楽舎展の共催を通じて何度か話をする機会があり、彼が鹿大出身であることも判明しました(笑)。
それで今度一緒に何かやろうということになったわけです。
そうなんです。
母校の先生と画楽舎のイベントを通して関われた事は大変嬉しかったですね。
しかも私が、ロードトレインにペンキをまき散らしてパンダを描いているところが井原先生の琴線にふれちゃったみたいで(笑)。
いや、色々お話させていただいてると、物静かな中にアツいものをもっていらっしゃる「ROCK」な先生だなあと思いました。
そういってもらえると嬉しいですね。
――どうして「パンダの哲学」になったのですか?
お互いの得意な領域を合わせたら、「パンダ」の「哲学」になりました(笑)。
企画したのは私ですが、あごぱんさんの作品に哲学を感じたのも理由のひとつです。
第12回KTSアートマグランプリとフェリア賞をダブル受賞した「参観パンダ」
授業を受けるフリをしているパンダが描かれた箱の中には「パンダの教養」なる教科書が入っていて、中でも最高傑作は、
「心をあらためてそうじをすることにしました。タバコをやめることにしました。お酒をやめることにした」ときて、最後にひっくり返す作品
こういう価値の転倒というのはまさに哲学ですよ。
――あごぱんさんは「パンダの哲学」と聞いていかがでしたか?
むう・・・そうですねえ・・・「価値」をひっくり返すというパターンは私の作品にはよく出て来るかもしれません。
しかしそれが哲学に結びつくなんて考えもしなかったので、目からウロコでしたね。
まあ、しかし井原先生がマジメな顔して「パンダの哲学」やりましょう!
なんて言うものですから、びっくりしてササをのどに詰まらせちゃいましたね(笑)
――あごぱんさんご自身の哲学といえば作品の中に繰り返しでてくる「ROCK LIFE」(ロック・ライフ)ですよね。
この言葉にはどういう意味が込められているのですか?
なかなかレールから外れた生き方って難しいですよね。
こんな世の中ですし。
安定した生活がしたいし、老後も心配だし・・・。
けれど少しでいいから、つっぱった好きな生き方をしてみたいって願望がある。
だから、「ROCK LIFE」(ロックな人生)って書いて、もうひとりの自分(パンダ)を出してるのかも。
現実はなかなかそうはいかないけれど。
でも、アートのために定職を捨てたのはなかなかロックですよ(笑)。
――最後によく聞かれる質問だと思いますが、どうしてパンダばかり描かれるのか教えてください。
パンダはぐうたらしてても怒られませんよね。
人間があれだったら、確実に怒られてますね。
あんな風に、好き勝手生きたいなあってやっぱりそこなんですかね。
しかも、チヤホヤされてモテモテだから・・・。
パンダになりたいから、描いてるのかもしれません。
――ありがとうございました。